こんにちは、メイ(@may0608)です。
背景の描き方ってとても難しいですよね。
僕も何年かかってもまともに描けるような状態にならないです…。
今回はそんな背景の描き方を解説している本「アニメで見た空と雲のある風景の描き方」について、ご紹介します。
タップできる目次
「アニメで見た空と雲のある風景の描き方」は自然物の描き方に特化
この本はタイトルの通り、特に空と雲等の自然物の描き方に特化した本になります。
空と雲が多いのですが、日本の田園風景や水辺の描き方等もあり、幅広い自然物がカバーされています。
季節や時間の変化に伴い、風景がどのような影響を与えるかが具体例と共に解説されています。
この本で利用されているツール
この本では次のツールが利用されていますが、タッチやどう塗るかの解説がメインのため、ツールの利用方法についての解説はわずかです。
この本で解説されている技法はクリスタや他のツールでも利用できます。
- Photoshop
- Painter
この本の良い所
アニメーションの背景美術を専門とする会社による具体的な作画例のため、レベルの高い(緻密に書き込まれた)背景絵が実例として掲載されています。
どういう所に注意して描けば良いかが、対象ごとに分かり易い
背景を描いていて難しいのは、実際に描いた事がないものをどうやってらしく見せれば良いのか分からないという点です。
多くのイラストレータさんが言うように、「写真等の資料を集めてその特徴を捉えて描く」という事が大事なのですが、初心者のころは写真を見ても上手く描けないもんですよね。
僕も頑張って真似てみても、中々写真のようにならなくて筆を折りたくなる気持ちは何度でもありました。今もあります。
雲の描き方が判らん…→写真見る→真似する→写真通りならん…
この負のスパイラルは中々辛いものがあります。
背景の描き方を書き込む前から順番に解説してくれている
この本では、例えば雲の描き方をベタ(1色の塗り)から影色を置く、反射光を置く、といった1つ1つの作業をステップごとに解説されています。
正直雲っぽいタッチの作り方など、直ちに真似出来るかと言われると難しいかもしれませんが、少なくともこの本に掲載されている描き方を真似し、同じ絵を模写する事で近しい雲が描けるようになります。
この本だけでは分からない点
僕は背景を書くときの色味に悩むことがよくあります。
この本ではどのような色を置けばよいのかの解説はないので、見て真似るしかないのですが、それは初心者だとかなりハードルが高い作業です。
それっぽい色の選定が難しい場合は、似た写真を探してスポイトするのをオススメします。
画像データだけでも配布されていると良かったんですけどね。
「アニメで見た空と雲のある風景の描き方」の活用方法
この本は、描かれている背景とその描き方を忠実に真似してみる、という使い方がオススメできます。
デフォルト以外のブラシを使っているので、中々再現は難しいのですが、どういうブラシを利用しているかも記載があるため、似たブラシを見つけてやってみればOKです。
写真→イラストの場合、対象物の特長を捉えるという難しい事が必要ですが、絵の模写であれば既にプロの方が特長を捉えて背景的な表現に置き換えてくれています。
僕も某背景イラストレータの方に写真から描いた背景絵を添削していただいた時には、次はイラスト的な表現を覚えるために背景絵の模写をオススメされました。
それだけ、絵になっているものを模写することは、表現を学ぶのに効果的なんです。
まとめ
「アニメで見た空と雲のある風景の描き方」は、特に日本の美しい景色を描きたいと思っている方にオススメの本です。
初心者から一歩レベルアップしたいという方は、この本の模写が出来れば相当な技量になっていると思います。
僕はまだ志半ばですが…。
ただ、この本はすでに絶版になっているようで、今から購入する場合は中古本になってしまうのが悲しいところ。
電子書籍で復活してくれるといいんですけどね…。
この本のおすすめ度
アニメで見た空と雲のある風景の描き方
日本の風景に強い背景の描き方の本
背景絵の専門会社により作られている
雲などの描き方をベタ塗りからステップごとに解説
実用性
初心者向け
ボリューム
おすすめ度